« 「異境に黄昏て」 | トップページ | 「創造主よ!」 »

2008年12月 1日 (月)

「幻の丘」

私は丘に駆け上がる

夕日にさよなら云いたくて

だけど待ってはくれなかった

風は見向きもせず通り過ぎ

枯葉も足早に遠ざかる

眼下に広がる灯りの温もりが

なおさら孤独にする

仕方のないこと人間に生まれた宿命だから

別れはいずれ誰にも遣って来る運命だから

過ぎ去った者達が教えてくれたこと

それは出逢えた時のときめき

それは許しあえた心の喜び

それは愛という祝福

私は涙も拭かず立ち続ける

夜空には無限の星々とたった一つの満月

星は次々と流れて地上に降って

月は青白い野山の上で冷たく笑う

流れ星は雪に変り降り積もり

月の笑みは白く凍りつく

月光に映る私の影が聖母の影となり

幻の丘を流れ行く

« 「異境に黄昏て」 | トップページ | 「創造主よ!」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1034720/25822155

この記事へのトラックバック一覧です: 「幻の丘」:

« 「異境に黄昏て」 | トップページ | 「創造主よ!」 »